2008年01月09日

温暖化の影響で水位上昇が懸念されるイタリア・ベネチア

沈むベネチア  水門に揺れる水の都―2008年1月4日 東京新聞

「水の都」の危機はマンホールのふたから忍び寄った。世界遺産、イタリア・ベネチアのサンマルコ広場。昨年十二月中旬、海水が地下の排水路を逆流し、ふたのすき間からあふれ出た。潮位計は八十センチを指していた。

冬の季節風が吹くアクア・アルタ(高潮)になると潮位は一メートルを超す。「店の中まで浸水し、商売どころではない」。広場近くのパン屋で働くナディアさん(47)が顔をしかめた。なんともいえない異臭が街全体に漂う。

六世紀、アドリア海に面するラグーン(干潟)に造られた人工の島、ベネチア。冠水回数は年々増え、最近では年に数十回に上るという。地盤はこの百年間に約十三センチ沈下し、海水面は約十センチ上がった。食料品店を営むジョバンニ・セナーロさん(61)は「若者は本土に逃れ、島に残るのは年寄りばかり」と嘆く。人口はかつての五分の一の約六万人に。毎年二千万人の観光客が訪れる街には温暖化過疎が到来していた。

政府は1970年代に対策を打ち出した。高潮の浸入防止のため総工費約四十二億ユーロ(約六千八百億円)を投入し、三カ所に可動式水門を建設するプロジェクトだ。「モーゼ計画」。海を真っ二つにし、海底に道をつくったとされる旧約聖書の預言者の名にちなむ。

「モーゼ以外にベネチアを救う方法はない」。プロジェクトを任された民間企業体「ベネチア事業連合(CVN)」の設計責任者、アルベルト・スコッティさん(61)は胸を張った。護岸をコンクリートで固め、全体の37%の工事が終わった。いよいよ海底をしゅんせつし、七十九基の水門を海中に投入する。だが「生態系の破壊だ」と、環境保護団体は批判する。

市当局も政府にかみつく。2005年のベネチア市長選で「モーゼ中止」を掲げたマッシモ・カッチャーリ氏が当選したためだ。「一部の企業をもうけさせるだけ」と市長側近のアルマンド・ダネッラさん(67)が指摘する。

先月の国連気候変動枠組み条約の第十三回締約国会議(COP13)に出席したイタリア政府代表団の一人がこう打ち明けた。「温暖化対策のための水門か、生態系保全か。実は大臣同士でも意見が割れ、完全に国家を二分している。こんな無粋なもの私自身、実は反対。ベネチアがベネチアでなくなってしまう」

海に囲まれた日本も人ごとではない。日本沈没回避に、港湾、堤防を増強すれば二十兆円を要するとの試算がある。

世界遺産の広島県・厳島神社。ここも温暖化の危機にさらされている。社殿が「水没」するたびに、かさ上げ工事や防潮設備を求める声が上がるが「そんな費用はない。景観も台無しになる」と神社は否定的だ。

社殿の床板は、くぎで固定していない。冠水時は自動的に外れて浮くため、高波を打ち消し、社殿への被害を軽減する構造だ。禰宜(ねぎ)の福田道憲さん(65)は言う。「先人の知恵が生きている。自然に逆らわず、うまく付き合うしかない」
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水の都ベニスとは六世紀という昔に、干潟に造られた人工の島だったのですね。
日本も各地に埋立地や人工島があります。自然を壊し続け、繁栄を追い求めた人間への自然の報復かもしれません。

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posted by suzusuzu at 14:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 地球温暖化関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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